Quick Start Guide
てっとりばやくサンプルを動かしてみるガイドです。 開発マニュアルも御覧ください。
開発環境セットアップ
OSとしてCentOS 7を使います。
- PCにCentOS 7をインストールして使う
- WindowsあるいはmacOSでVirtualBoxにCentOS 7 (DAQ-Middlewareセットアップ済)をセットして使う
PCにCentOS 7をインストール、DAQ-Middlewareをセットアップする
CentOS 7を「GNOME Desktop」環境としてインストールしたとして話を続けます。
(注) Minimalでセットしたなどの場合は
root# yum groupinstall 'GNOME Desktop'してください。(注おわり)
root# yum groupinstall 'Development Tools' root# yum install redhat-lsb-coreでCentOS 7配布パッケージをインストールします。続けてSELinuxを無効にします。 /etc/selinux/configを以下のように編集します:
SELINUX=enforcingの行をSELINUX=disabledに変更する編集したら一度リブートします。
DAQ-Middlewareをセットします。CentOS 7用RPMパッケージがあります。依存物をふくめて一括インストールするシェルスクリプトがありますのでそれをダウンロードして実行します:
root# wget https://daqmw.kek.jp/src/daqmw-rpm root# sh daqmw-rpm install
MonitorコンポーネントでROOTを使います。 ROOT用パッケージはFedoraが運用しているExtra Packages for Enterprise Linux (EPEL)にRPMパッケージがありますのでこれを利用します。
root# yum install epel-release root# yum install root
これでrootが使えるようになります。/etc/ld.so.conf.d/root-x86.confが作られ LD_LIBARAY_PATH環境変数を設定しなくても使えるようになっています。 デフォルトではEPELリポジトリは有効になっています。DAQ-Middlewareが動作するためにはomniORBパッケージが必要です。EPELではDAQ-Middlewareが動作するバージョンのomniORBより新しいものが作られており、yum updateを実行するとyum updateはエラーとなります。yum updateを可能にし、omniORBをDAQ-Middlewareが動作するものにするには/etc/yum.confに以下の行を追加します。
# /etc/yum.confに次の1行を追加 exclude=omniORB*
次にhttpdを自動起動するようにしておきます。
root# systemctl enable httpd --now
開発用アカウントで使っているシェルでROOTSYS環境変数を設定します。bashを使っている場合は~/.bash_profileに
ROOTSYS=/usr export ROOTSYSを追加します。追加後
user% source ~/.bash_profileします。再ログイン後はsource ~/.bash_profileは必要ありません。
以上でDAQ-Middlewareのセットアップは完了です。
DAQ-Middlewareを使ってみる
以下では/home/daq/MyDaqで作業します。作業ディレクトリはどこでもよいですが、以下で使うコンフィグレーションファイルが/home/daq/MyDaqでの作業を前提としています。
SampleReaderとSampleMonitorをコピーします:
daq% cp -r /usr/share/daqmw/examples/SampleReader . (最後に . (dot)があります) daq% cp -r /usr/share/daqmw/examples/SampleMonitor . (最後に . (dot)があります)コンパイルします:
daq% cd SampleReader daq% make SampleReaderCompという実行ファイルができるので確認します: daq% ls -l SampleReaderComp続いてSampleMonitorをコンパイルします。
daq% cd ../SampleMonitor ROOT6を使う場合(VirtualBoxイメージにはROOT6が入っています)はMakefileの変更が必要です。 (変更前)CPPFLAGS += -I$(shell ${ROOTSYS}/bin/root-config --incdir) (変更後)CXXFLAGS += -I$(shell ${ROOTSYS}/bin/root-config --cflags) daq% make daq% ls -l SampleMonitorComp daq% cd ..続けてコンフィギュレーションファイルをコピーします:
daq% cd /home/daq/MyDaq daq% cp /usr/share/daqmw/conf/sample.xmlコンポーネントを起動します:
daq% run.py -l sample.xmlデータ生成元としてエミュレータdaqmw-emulatorを使うので起動します。まず端末エミュレータをひとつ開きます。続けて
daq% daqmw-emulator
でエミュレータを起動します。 WebブラウザFirefoxを起動して http://localhost/daqmw/operatorPanel/operatorPanel0.html にアクセスし、 Configureボタンを押します。しばらくまってからBeginボタンを押すとデータ収集がはじまりヒストグラムが表示されます。Endボタンを押すと終了です。
終了するにはunconfireボタンを押したあと、コンポーネントプロセスをpkillコマンドで終了させます。
daq% pkill -f Comp