DAQ-Middlewareとは
DAQ-MiddlewareすなわちDAQ(Data AQuisition)ミドルウエアはネットワーク分散環境でデータ収集用ソフトウェアを容易に構築するためのソフトウェア・フレームワークです。
KEKでは素粒子原子核実験から物質・生命科学実験までさまざまな実験が行われていますが、実験装置(検出器)から得られるアナログ信号をディジタル化し、さらに計算機に取り込みストレージシステムに格納し、オンラインデータ解析を同時に行うデータ収集システムは大変重要なパートです。最近ではたくさんの計算機を利用しネットワーク分散化したシステムとなっています。
DAQミドルウエアは国際標準ロボット技術であるロボットテクノロジーミドルウエア(RT-Middleware)を基礎としています。RT-Middleware は単にロボット分野だけでなく組み込み系の分野への適用を目指したものです。DAQミドルウエアのユーザは、DAQコンポーネントと呼ばれるソフトウェア・コンポーネンを組み合わせてDAQシステムを構築することができます。すでにJ-PARC物質・生命科学実験施設(Materials and Life Science Facility 、MLF)に利用されています。
KEKは産総研と共同研究し、RT-Middlewareのデータ収集への適用を通して、RT-Middleware の組み込み系への適用可能性を追求しています。
DAQ-Middleware Core Group